2020年2月4日
投稿者:骨盤LABO
マッサージや薬に頼っても、あくる日にはまた肩こりになってしまうという方は多いのではないでしょうか。それらは肩こりに対しては効果的ですが、肩こりの原因自体にアプローチできていないため、何度でも症状が戻ってきてしまうからです。今回は肩こりの原因のひとつで、最近急増しているストレートネックについて取り上げていきます。
ストレートネックとは
ストレートネックとは見た目でいうと横から見たとき、頭がからだより前に突き出た状態です。本来、耳とくるぶしを結んだ線が床に対して垂直であるのが正常なので、壁にかかとをつけて意識をせず立ったときに頭が離れているとストレートネックです。これは首の骨のカーブがなくなり、直線的な配列になっている状態のことを言います。首の骨は7つあり、頚椎と呼ばれています。通常この7つの頚椎がからだの前方へ30~40度のカーブを描くように湾曲して並んでいます。
また人間の頭は体重の約10%の重さを占めるといわれ、50kgの方では約5kgとなりますので首の上にボーリング球を乗せているような具合になります。この重い頭を支えるために頚椎は前湾カーブ状に関節していますが、ストレートネックによって配列がまっすぐになってしまうとうまく衝撃を逃がすことができずに首や肩に負担がかかり、こりや痛みにつながってしまうのです。
ストレートネックの原因
ストレートネックの最大の原因はスマートフォンの普及にあります。スマートフォンを見ている体勢は手元を見るために下を向きがちになっているので、頭がからだより前に突き出た状態になるからです。そのためテレビなどでは「スマホ首」とも呼ばれていることも。もともとはパソコンの作業をするときの姿勢が同様に問題視されており、お仕事で使用する方に多いとされていました。ですがスマートフォンの登場により、勤務時間に関わらずプライベートでも下を向いている姿勢でいる時間が増えたことで、ストレートネックとなる方が急増してきました。
長時間のスマホやパソコンの使用のほかには枕の高さが原因の場合があります。仰向けで寝る際、枕が高すぎてしまうと頭が持ち上がってしまうので下を向くのと同じ体勢になってしまいます。そうなると寝ている間にも首・肩に負担がかかるため、筋肉の緊張が取れません。
ストレートネックの症状
ストレートネックになってしまうとさまざまな症状を引き起こしてしまいます。前方に突き出た頭を支えるために筋肉に負担がかかり続けると過緊張になって血流が悪くなり、首や肩がこったり痛みといった症状が現れます。頭につながる首・肩の血流が悪くなると頭痛や眼精疲労につながります。また頚椎の中には脊髄と言われるからだを動かすのに重要な太い神経が通っているので、骨の配列が変化するとや手指の痺れやめまい、自律神経への影響など神経症状が出てしまうこともあります。
肩こり・ストレートネックの治療についてはこちらをご覧ください。
骨盤LABOではトムソンベッドを用いて痛みなく頚椎自体にアプローチを施術します。頚椎を正しい位置に戻すことにより正しい姿勢を取り戻し、肩こりなどの症状を改善することができます。あまりストレートネックを放置してしまうと頚椎ヘルニアや手指の痺れといった神経症状になってしまい、医療機関では手術を行う場合もありますので早めの意識、姿勢改善が重要になります。