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カラダコラム

不定愁訴とは?原因や症状、予防方法をご紹介

2022年12月28日

投稿者:骨盤LABO 院長 三崎隆治

不定愁訴に悩む女性

 皆様は「不定愁訴(ふていしゅうそ)」という言葉をご存じでしょうか。愁訴とは、言葉の意味としては嘆き訴えることであり、病院など臨床の場では患者様の自覚的な症状の訴えとして認識されています。
その中で不定愁訴とは、頭痛や倦怠感・イライラなど体調不良を感じているのに診察・検査をしても、特に異常が見つかることもなく、不調の原因となる病気がはっきりわからないことを指します。

頭痛を例にすると、頭をぶつけた時の怪我(外傷)、脳卒中などの脳血管障害などは原因がはっきりしているため病院で手術など治療を行う対処が可能です。
しかし、不定愁訴のほとんどは自律神経の乱れから起こっているとされており、自律神経が乱れる理由は多岐にわたるため原因の特定が困難とされています。今回は成人の20~30%が悩まされている不定愁訴について、その意味と原因・症状・予防方法についてご紹介いたします。

 

 

不定愁訴とは

 

 不定愁訴とは、「はっきりとした原因はわからないが、なんとなく身体に不調を感じている」といった、痛みや不快感などの自覚症状はあるのに検査上では異常は認められない状態のことです。不調の種類や程度、発症期間、頻度などは人それぞれであり、病院に行ってもこれといった病名に当てはまらないために周囲への理解が得られにくく、自身での対処も思うようにいかないこともあります。次第に不調が訪れることに慣れてしまい、諦めて放ってしまうと重大な病気になった際に気づくのが遅れてしまう危険性があります。

 

 

不定愁訴の症状

 

 不定愁訴に挙げられる症状には、身体的なものと精神的なものに分けられます。これらは単独のときもあれば複数の症状が同時に現れる場合、日によって程度が変わったりと一貫性のないことが多いです。下記の項目以外にも不定愁訴とされる症状は多くあり、原因がはっきりしないため休暇を取らずに働き続けたりしてしまう方も少なくありません。また重大な疾病による症状と似通っているため、最初から自己判断することは避け、かかりつけの医師に相談し診断してもらいましょう。

  

身体的症状

・頭痛、頭重感、倦怠感、疲労感
・月経前症候群(PMS)、月経不順、更年期障害
・微熱、動悸、吐き気
・胃の不快感、便秘、下痢
・冷え、むくみ、免疫力の低下
・疲れやすい、疲れが取れにくい

など

 

精神的症状

・イライラする、集中力の低下、注意力の低下

・不安感、抑うつ状態

・のどが詰まっている感じ、食欲不振

など

 

 

不定愁訴の原因

 

 不定愁訴の原因ははっきりしていません。しかし、心身のストレス・不規則な生活・ホルモンバランスの乱れといった様々な要因によって、自律神経が乱れると現れることが多いとされています。ストレスや不摂生な生活は年齢や性別を問わず誰にでも影響を受けますが、月経や更年期などで女性ホルモンが乱れやすいため、女性は特に不定愁訴を抱えやすい傾向にあります。

 

 自律神経とは、交感神経と副交感神経の2つがバランスを保つことで成り立っています。一般的にはストレスを受けると心身を活発化させる交感神経が優位に、リラックスすると心身を休ませる副交感神経が優位となり、それぞれ内臓・血管・呼吸・体温など生命維持に必要な全身の機能がそれぞれ反応を示すことで心身の調子を保っています。自律という言葉の通り心臓と同じように24時間オートで働いているので、「動け」「止まれ」なんて自身の意思で自律神経をコントロールすることはできません。

 自律神経をお風呂と見立てて交感神経を熱湯、副交感神経を冷水に例えたとします。両方をバランスよく貯めてちょうどいい温度に保っている状態が正常です。寒いときは熱湯を多めにする、逆に暑いときは冷水を多めに、とその時の環境に合わせて調整するのが自律神経の働きです。しかし、ストレスが長引くと交感神経が優位のまま熱湯が出しっぱなしになり、熱すぎてしまって次第に心身に悪影響を及ぼしてしまいます。また、副交感神経の優位で冷水によって冷えすぎても悪影響を起こすため、ともに優位になりすぎる、期間が長くなることは良くありません。この調整がうまくいかない状態に陥ると自律神経の乱れとなり、不定愁訴の重い症状が出た場合には自律神経失調症へとなってしまう可能性もあります。

 

 

不定愁訴の予防

 

 不定愁訴は自律神経が乱れると現れる症状であることが多いため、予防するためには自律神経の安定させることが重要です。中でも自律神経に影響を与えやすいのは「ストレス」と「生活リズムの乱れ」です。ストレスを受ける環境を変えるのが一番ですが、すべてを改善するのは難しいでしょう。そのため、健康的な生活習慣を目指すことが大切となります。

 

セルフケア

 

・適度な休息を設けることで、心身をリラックスさせる

・1週間単位などで栄養バランスに過不足がないか食事内容を見つめなおす

・お風呂やストレッチなどで血流を良くする

・運動不足を解消する

・質のいい睡眠をとる

・朝日を浴びるなど体内時計を整える

 

 

 骨盤LABOでは、自律神経の乱れの原因の一つである骨盤のゆがみを正しく整えたり(骨盤矯正・猫背矯正)、筋肉を鍛えたり(楽トレ)、ほぐしたり(マッサージ・ストレッチ・筋膜リリース)とさまざまな施術を取り揃えております。不定愁訴でお悩みがあれば、ぜひ一度お近くの骨盤LABOまでお越しくださいませ。

 

 

リッチリザルト(付加情報)

この記事の著者

骨盤LABO 院長 三崎 隆治

骨盤LABO 院長

三崎 隆治

2010年 甲賀健康医療専門学校卒業・柔道整復師免許取得

2016年 履正社医療スポーツ専門学校卒業・はり師・きゅう師免許取得

2016年 ほんわか鍼灸整骨院勤務

2017年 株式会社Axis執行役員就任

2018年 骨盤LABO日野店勤務

2018年 骨盤LABO野洲店勤務

2019年 骨盤LABO東雲店勤務

2020年 株式会社Axis取締役就任

現在   骨盤LABO日野店勤務

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