骨盤LABO

YouTube Instagram
店舗一覧

カラダコラム

自律神経の乱れが原因かも?ストレートネックとめまいの対策

タグ:

2025年3月31日

投稿者:骨盤LABO 院長 三崎隆治

めまいに悩む女性

 

 最近、「なんとなくフワフワする」「立ち上がるとふらつく」といった不調を感じていませんか。特に春先は、めまいやふらつきを訴える人が増える傾向があります。その理由は、朝晩の気温差が大きく自律神経が乱れやすい、新生活などの環境の変化によるストレスや生活リズムの変化、花粉症による鼻詰まりや呼吸の乱れなど、春特有の環境変化の影響が考えられます。このような要因が重なると、自律神経がうまく働かず、血流や平衡感覚にも影響が及んでふらつきやめまいの症状が出やすくなってしまいます。

 原因や種類によって分類分けられますが、そのうちのひとつに姿勢の悪さや首・肩のこりが原因となるめまいもあるのをご存じでしょうか。特に長時間のスマホ操作やデスクワークによってストレートネックや猫背になっていると自律神経の乱れや血流の滞りを引き起こしやすく、めまいやふらつきを悪化させることがあります。

 今回はめまいの種類や原因、それぞれのセルフケアについてご紹介していきます。

 

 

めまいとは

 

 めまいとは、ふらつきで一時的に目が回ったり、フワフワした感じがしたり、頭がクラっとする感覚のことを指します。めまいやふらつきの原因は様々ですが、大部分が平衡感覚を司る内耳の異常によるものです。内耳には体の位置や動きを感知する三半規管や耳石器があり、そこに異常が起こってしまうと体のバランスを正常に保てなくなってめまいやふらつきを起こしてしまうのです。

 内耳以外には脳の病気が原因によるものも考えられますが、そこまで発生頻度は高くなく、普段から頭重感や頭痛などのお悩みがない限りは心配はありません。ですが、脳の病気の場合は命の危険性もあるため、医療機関に掛かってMRIやCTなどしっかりとした検査を受けたうえで判断するのが最も安全でしょう。そのほか、血行不良によるもの、加齢、うつなどの精神疾患を含めた心因性、目や足底部の病気、婦人科系疾患によるめまいも原因に挙げられます。

 

 

めまいの分類分け

 

 めまいは症状や原因によって回転性めまい、浮動性めまい、不安定性めまいの大きく3タイプに分類されています。また、3タイプのほかに立ち上がった際などにクラっとする立ちくらみもありますが、低血圧や睡眠不足、疲労などによって起こる一時的な脳の血流低下による症状です。中高年以降で繰り返す立ちくらみは脳の病気が疑われますが、それ以外は一時的なものなのでそれほど気にしなくてもいいでしょう。

 

回転性めまい

 めまいと言われてまず思い浮かぶような、目がぐるぐる回っているように感じるめまいです。症状としては強く、数分から数時間続くこともあり、吐き気や嘔吐を伴うこともあります。良性発作性頭位めまい症やメニエール病、前庭神経炎や小脳の病気によるものが原因とされています。

 

浮動性めまい

 人によって感じ方が異なりますが、地に足がついていないような、フワフワと浮いたような感じがする非回転性のめまいです。回転性ほどきつい症状でないものの、採血や聴力などめまいの検査に異常はなく、3か月以上と長期化する傾向にあり、不安感から生活の質(QOL)が下がってしまいがちです。内耳の不調やストレスによる持続性知覚性姿勢誘発めまい、加齢や心因性によるものが主な原因になり、浮動性めまいでは脳の病気によるものは多くはありませんが、高齢者の場合は脳疾患の疑いがあるため注意が必要です。

 

不安定性めまい

 体が不安定でバランスが取れず、ふらついたりするめまいです。三半規管や耳石の異常、めまいの慢性化、足裏から位置情報を脳へ伝える体性感覚の異常、小脳の病気、加齢による感覚器や筋力低下などが原因とされます。

 

命の危険性のあるめまい

 足裏からの位置情報、内耳の三半規管や耳石器による体の傾き・加速度・重力、で物の動きや位置などを見る視覚情報、これらの情報を処理してるのが小脳です。そして、小脳が処理した変更感覚の情報を大脳が受け取り、身体全体の動きに伝達してバランスを保っています。

 ですが、この小脳や大脳が脳梗塞くも膜下出血といった脳血管障害やてんかんをはじめとした脳の病気によって障害されることによって、めまいやふらつきが起こることがあります。めまいのほかにろれつが回らない、うまく飲み込めない、ガツンと殴られたような激しい頭痛、けいれんなどが症状が現れた場合は、すぐに救急車を呼んで医療機関に受診しましょう。

 また、脳血管障害の前触れに起こるとされる一過性脳虚血発作脳腫瘍の症状でもめまいやふらつきが見られますので片側の手足のしびれ、見えにくいなど目の異常を感じた場合も医療機関へ相談することをオススメします。

 

 

姿勢が関係するめまい

 

 猫背やストレートネックなど姿勢が悪くなっていると血流が滞りやすく、ストレスによって自律神経が乱れがちです。自律神経には交感神経副交感神経があり、この二つの神経はシーソーや天秤のように周期的に傾きながらバランスを保っています。体を活発に活動させる交感神経は日中やストレスを受けると優位に、逆に体を休ませる副交感神経は夜間やリラックスした状態に優位になりますが、強いストレスや環境の変化でこの切り替えが上手くいかなくなると自律神経の乱れとなってさまざまな不調が体に現れてしまいます。

 自律神経の乱れによって血行が悪くなると脳へ十分な血流が回らなくなったり、血圧が下がることでめまいやふらつきが起こってしまうのです。ほかにも睡眠の質が悪くなったり、疲労が取れにくく溜まりやすい、気が滅入りやすく精神的な不調に陥りやすいため、さらにめまいになりやすい状態の体になってしまいます。

 近年、デスクワークやスマホの使用によって猫背ストレートネックになっている方が増加しています。液晶を見ることで目も疲れてしまうので首や肩こりにもつながり、肩回りの血流は悪化してしまいがちです。また、頸部の圧迫によっても自律神経へ影響を及ぼすことから、頭が前に突き出るストレートネックでは首に負担がかかってめまいを招く原因につながります。

 

  

回転性めまい(良性発作性頭位めまい症)のセルフケア

 

 良性発作性頭位めまい症では耳石が三半規管に入り込んでしまってめまいを起こします。イプリ法では左右どちらかの耳に耳石が入り込んだか分かったうえで、身体の向きと重力を利用して耳石を耳石器へ戻す体操になります。今回は右耳で起こった場合を記載しますが、左耳の場合は左右反対にして行ってください。

 

イプリ法(右耳が原因の場合)

1.両足を伸ばして座り、頭を右方向へ45度に向ける

2.右を向いたまま仰向けに寝て、30秒数える

3.20秒数えながらゆっくりと左45度に顔を向ける

4.左を向いたまま、30秒数える

5.体全体を左に向けて横になり、顔は床の方に向けて30秒数える

6.左を向いたままスッと上体を起こす

7.足を伸ばして座り、顔を下に向けたまま100秒まで数える

 

 

浮動性めまい(持続性知覚性姿勢誘発めまい)のセルフケア

 

 フワフワとしためまいは自律神経の乱れによって起こっていることが多いため、自律神経を整えることが重要になります。日常生活での食事や睡眠など生活習慣を改善するのはもちろんですが、姿勢の改善を行うことでも自律神経を整えることができます。

 

タオル首引き

1.椅子に座り、タオルの両端を左右の手で持って首にかけ、軽く前方に引っ張る

2.タオルが当たっている部分を支点として、顔を上に向ける

3.顔を下ろして前を向き、1の姿勢に戻る

4.20回を目安に2と3の動作を交互に繰り返す

 

タオル踏み

1.タオルの両端に結び目を作り、床に置く

2.右の結び目を右足で踏む

3.左の結び目を左足で踏む

4.50回を目安に2と3を交互に繰り返して足踏みをする

 

 めまいの原因に合わせてセルフケアを行うことで症状の軽減ができることがあります。しかし、自己判断によって行うと症状の悪化を招く可能性があるため、医師の診断を受けたうえで相談してからが望ましいです。以下のイプリ法は特に医師の許可を得てから左右どちらの耳が原因か把握したうえで実行しましょう。

参考文献:文響社 めまい ふらつき みるみるよくなる!名医陣が教える最新1分体操大全

 

 

こんな場合は専門的ケアを

 

 セルフケアを試しても改善を感じられない場合、姿勢の乱れが根本的な原因になっている可能性があります。特に長時間のデスクワークやスマホ操作で首や肩こりがひどい、猫背やストレートネックなど姿勢の悪さを指摘されたことがある、めまいが慢性的に続いている、といった方は姿勢矯正を受けることをオススメします。

 

 骨盤LABOでは骨盤矯正や猫背矯正はもちろん、正しい姿勢を維持するための筋力を鍛える楽トレなど、姿勢を改善するためのメニューを多数取り揃えております。お客さま一人一人の体に合わせたオーダーメイド施術をご提案いたしますので、気になる方は是非一度お近くの骨盤LABOまでお越しくださいませ。

 

 

リッチリザルト(付加情報)

この記事の著者

骨盤LABO 院長 三崎 隆治

骨盤LABO 院長

三崎 隆治

2010年 甲賀健康医療専門学校卒業・柔道整復師免許取得

2016年 履正社医療スポーツ専門学校卒業・はり師・きゅう師免許取得

2016年 ほんわか鍼灸整骨院勤務

2017年 株式会社Axis執行役員就任

2018年 骨盤LABO日野店勤務

2018年 骨盤LABO野洲店勤務

2019年 骨盤LABO東雲店勤務

2020年 株式会社Axis取締役就任

現在   骨盤LABO日野店勤務

当院は腰痛専門治療院です

腰の痛みが繰り返す、どこに行っても良くならない…
そんなふうに諦めていませんか?

骨盤LABOなら解決できます!

  • 原因の根本から解決!

    「痛みが出る原因とは何かご存知ですか?例えば腰痛の症状が現れたとき、腰の筋肉が原因で出ている痛み、骨盤の歪みが原因で出ている痛み、姿勢が悪くて腰に負担が掛かり出ている痛みなど、その人によって原因は様々です。当院では痛みの本当の原因を究明し、症状が再発しないための施術を行います。

  • 最新の矯正技術!

    患者様に常に最高の技術を提供できるように、私達は定期的な勉強会や技術研修を行っています。最新の人体力学に基づき、患者様お一人お一人に合わせた施術を提案いたします。

  • 14年の実績で安心!

    私達は過去14年以上にわたり、数多くの患者様を治療してきました。痛みは治らない・繰り返すものと諦めていた患者様から、当院の施術を受けて改善したという大変嬉しいお声もたくさん頂いています。今後も一人でも多くの患者様の笑顔の為に、痛みの出ない身体づくりを全力で取り組んでまいります。