2010年 甲賀健康医療専門学校卒業・柔道整復師免許取得
2016年 履正社医療スポーツ専門学校卒業・はり師・きゅう師免許取得
2016年 ほんわか鍼灸整骨院勤務
2017年 株式会社Axis執行役員就任
2018年 骨盤LABO日野店勤務
2018年 骨盤LABO野洲店勤務
2019年 骨盤LABO東雲店勤務
2020年 株式会社Axis取締役就任
現在 骨盤LABO日野店勤務
2026年4月30日
投稿者:骨盤LABO 院長 三崎隆治

「背中が重だるい」「長時間座っていると背中がつらくなる」「特に何もしていないのに背中に違和感がある」といった状態は、デスクワークやスマートフォンの使用時間が増えている現代において多く見られる傾向がありますが、これらは単なる疲れとして片付けられることも少なくありません。
しかし実際には、同じ姿勢が長く続く生活習慣や身体の使い方の偏りによって筋肉の働き方に差が生まれ、その結果として特定の部位に負担が集中することで背中のだるさや痛みとして感じられるケースも多く見られます。
特に座っている時間が長い方ほど、姿勢を支えるための筋肉が一定の状態で働き続けることになりやすく、この積み重ねが日常的な違和感につながる要因になります。
背中に違和感があると、その部分に原因があると考えがちですが、実際には背中は身体の中でも複数の部位から影響を受けやすい位置にあり、首や肩、骨盤といった部位のバランスによって状態が左右されるケースも少なくありません。
例えば猫背のように背中が丸くなる姿勢では、背中の筋肉は引き伸ばされながら支える状態になりやすくなり、逆に無理に姿勢を正そうとして力を入れ続ける場合でも筋肉が緊張した状態が続くことでだるさや張りとして感じられることがあります。
このように背中は単独で負担が生じるというよりも、身体全体のバランスの中で結果として影響を受けることが多いため、局所だけでなくつながりの中で捉える視点が重要になります。
猫背の姿勢では頭や肩が前に出ることで背中全体が丸まる形になりますが、このとき背中の筋肉は縮んでいるのではなく、むしろ引き伸ばされながら姿勢を支える状態になっている点が重要になります。
本来、筋肉は適度に伸び縮みすることで効率よく働きますが、猫背の状態が続くと背中の筋肉は常に引き伸ばされたまま支え続けることになるため、リラックスしにくくなり、結果としてだるさや張り、痛みとして感じられやすくなります。さらに猫背では胸の前側が縮こまりやすくなるため呼吸も浅くなりやすく、この影響で身体全体の巡りが低下しやすくなることで、背中の筋肉の回復が追いつかず違和感が長引く要因になることもあります。
また、頭が前に出ることでその重さを支えるために背中の上部や首に近い部分の筋肉の負担も増えやすくなり、背中全体の広い範囲で疲労が蓄積しやすい状態が作られます。このような猫背の状態に対しては、背中だけでなく首や肩の位置関係を含めて姿勢全体のバランスを整えるケアの一つとして猫背矯正といった方法が用いられることもあります。
骨盤は背骨の土台となる構造であり、その傾きによって背骨全体のカーブが連動して変化するため、背中の状態にも大きく影響を与えます。
特にデスクワークなどで見られやすい骨盤が後ろに傾いた状態では、背骨は本来のS字カーブを保てず全体的に丸まりやすくなり、その影響で背中の筋肉が引き伸ばされた状態で固定されやすくなります。この状態では、姿勢を保つための筋肉の働きが偏りやすくなり、特定の部位に負担が集中することで背中の一部だけが張りやすい、もしくは広い範囲でだるさを感じるといった状態につながります。
さらに骨盤の傾きは前後だけでなく左右にも影響するため、足を組む習慣や片側に体重をかける癖がある場合には、背骨のねじれが生じやすくなり、その結果として背中の左右で負担のかかり方に差が出ることもあります。
このように骨盤の位置は一見、背中とは離れているように感じられますが、実際には背中の状態を左右する起点となる重要な要素になります。骨盤の傾きによる姿勢の崩れに対しては、土台となる位置関係を整える考え方として骨盤矯正といったアプローチが選択肢の一つになる場合もあります。
肩甲骨は背中の上部に位置し、腕の動きに合わせて上下や内外に動くことで肩や背中の負担を分散する役割を担っていますが、デスクワークなどで腕を前に出した姿勢が続くと肩甲骨は外側に開いた状態で固定されやすくなります。
この状態では、本来スムーズに動くはずの肩甲骨の可動域が制限されるため、周囲の筋肉が代わりに働く必要が生じ、結果として背中の筋肉に余計な負担がかかりやすくなります。特に肩甲骨の内側や背骨に近い部分の筋肉は、肩甲骨を安定させるために常に働き続ける状態になりやすく、この負担が積み重なることでピンポイントの張りやだるさとして感じられることがあります。また、肩甲骨の動きが少ない状態では血流も滞りやすくなるため、筋肉の回復が遅れやすくなり、違和感が長引く要因になることもあります。
このような状態に対しては、肩甲骨まわりの動きを引き出すケアや、固まりやすい筋肉にアプローチする施術の一つとしていわゆる肩甲骨はがしと呼ばれる方法が用いられることもありますが、これは肩甲骨の動きをサポートするための考え方の一つとして位置づけられます。
背中のだるさや痛みは姿勢や筋肉の影響によって起こるケースが多く見られますが、すべてが同じ原因とは限らず、身体の内部の状態や神経の影響によって似たような違和感として現れることもあるため、感覚の違いに目を向けておくことが重要になります。
日常生活の中でよく見られる背中のだるさや張りは、姿勢や筋肉の使い方と関連しているケースが多く、動作や環境との関係性を手がかりに整理することができます。以下のような特徴が見られる場合には、日常の姿勢や身体の使い方による負担の蓄積が影響している可能性が考えられます。
一方で、姿勢や動きと関連しにくい背中の違和感の場合には、身体の内部(内臓や病気)の状態が影響しているケースも考えられ、次のような傾向が見られることがあります。以下のような場合には、筋肉の疲労とは異なる背景が関係している可能性もあるため、無理に一つの原因に当てはめずに捉えることが大切です。
神経の影響による違和感は、筋肉の張りとは異なる特徴を持つことがあり、感覚の質に注目することで違いを捉えやすくなります。以下のような特徴が見られる場合には、筋肉そのものではなく神経の通り道に関連した影響が関係している可能性も考えられます。
背中の違和感は複数の要因が重なって現れることもあるため、必ずしも一つの特徴だけで判断できるとは限りませんが、「動きや姿勢で変化するかどうか」「安静時にも続くかどうか」といった視点で整理することで、自分の状態を把握しやすくなります。
また、急に強い違和感が現れた場合や時間の経過とともに変化が見られない場合、日常生活に支障を感じる状態が続く場合には、無理に自己判断をせず病院に罹って状態を確認することも一つの選択肢になります。
姿勢の崩れは自分では気づきにくいことが多く、日常の中で違和感を感じていてもその原因がどこにあるのかを正確に把握することは簡単ではありませんが、現在の状態を客観的に確認することで、背中の痛みやだるさとの関係を整理しやすくなります。
姿勢を評価するうえで重要になるのが、頭の位置と背骨のバランスであり、特に横から見たときに耳の位置が肩の真上にあるかどうかは一つの目安になります。
頭が肩よりも前に出ている場合には、その重さを支えるために首や背中の筋肉に負担がかかりやすくなり、結果として背中の上部を中心にだるさや張りが出やすい状態につながります。
また、この状態は猫背とも関連しやすく、背骨全体の丸まりとも連動しているため、一部分だけでなく全体のバランスとして捉えることが重要になります。
自分の姿勢の傾向を把握する方法として、壁を使った簡易的なチェックがあります。
このとき、無理に頭を引かないと壁につかない場合は頭が前に出ている可能性があり、逆に強く押し付けないとつかない場合は姿勢のバランスが崩れていることも考えられます。また、腰と壁の間に手のひら一枚分以上の隙間がある場合や、ほとんど隙間がない場合も、本来の背骨のカーブが保たれていない可能性があります。
デスクワークが多い方の場合には、立っている姿勢だけでなく座っているときの状態も重要になります。椅子に座ったときに骨盤が後ろに倒れていないか、浅く座って背もたれに頼りすぎていないかといった点は背中の負担と関係しやすく、骨盤が後ろに傾くことで背骨が丸まり、結果として背中の筋肉に負担がかかりやすくなります。
また、画面の位置が低い場合には覗き込むような姿勢になってしまい、自然と顔が前に出やすくなるため、頭の位置と視線の高さの関係も合わせて確認することが大切です。
姿勢を見る際には前後のバランスだけでなく左右差にも注目することが重要であり、肩の高さが左右で違う、片側だけ背中や腰・肩が張りやすいといった場合には、骨盤や背骨のバランスの偏りが影響している可能性があります。
特に肩甲骨は左右で動きに差が出やすい部位であり、片側だけ動きにくい、もしくは張りを感じやすいといった場合には、背中全体の使い方に偏りが出ていることも考えられます。
これらのチェックはあくまで目安として有効ですが、姿勢の崩れは複数の要因が重なっていることも多く、自分では正しく判断しきれないケースも少なくありません。
そのため、背中の違和感が続く場合や原因がはっきりしない場合には、鏡や写真で姿勢のバランスを客観的に確認し、全体のつながりの中で状態を整理することも一つの方法になります。
姿勢の崩れは特別な場面で起こるものではなく、日常生活の中での何気ない動作や習慣の積み重ねによって形づくられていくため、背中のだるさや痛みを考えるうえでは一時的な対処だけでなく、日々の過ごし方を見直すことが重要になります。
画面の位置が低い状態では顔が前に出やすくなり、その姿勢を支えるために首や背中の筋肉に負担がかかりやすくなるため、ディスプレイやスマートフォンの高さを上げるなどの調整をし、なるべく目線に近づけることで頭の位置を安定させやすくなります。
座っているときに骨盤が後ろに傾くと背骨全体が丸まりやすくなり、その影響で背中の筋肉に負担が集中しやすくなるため、坐骨で支える意識を持ち骨盤を起こして座ることで背骨の自然なカーブを保ちやすくなります。タオルを丸めたものを椅子に置き、お尻を半分乗せる感覚で座ると骨盤が立つ意識が付きやすくなります。
どれだけ良い姿勢を意識していても同じ状態が続くことで筋肉の緊張は蓄積していくため、1時間おきなど一定時間ごとに立ち上がる、肩を回したり軽く身体を動かすといった動きを取り入れることが負担の分散につながります。この時に深呼吸をするのも効果的です。
画面を見続けることで目のまわりの筋肉が緊張すると無意識に顔が前に出やすくなるため、定期的に遠くを見るなど、目の緊張を緩めることが姿勢の崩れを防ぐ一つの要素になります。また、目の疲れから肩こりや頭痛になることもあるので、適度に目を休ませる意識づくりが大切です。
腕を前に出した状態が続くと肩甲骨の動きが制限されやすくなり、その影響で背中の筋肉に負担がかかりやすくなるため、肩を回す、胸を開くといった動きを取り入れることで肩甲骨の可動性を保ちやすくなります。肘を曲げて肩を触った状態で肩を上下に大きく回すと、肩甲骨の動きが感じやすくなります。
足を組む、片側に体重をかけるといった姿勢が続くと骨盤のバランスが崩れやすくなるため、足の裏を床につけて左右均等に体重を乗せることで姿勢の土台を安定させやすくなります。また、膝が伸びていると浅く座った状態になりやすく、骨盤が後ろに倒れた姿勢になってしまいます。椅子の高さを下げたり、踏み台を用意することで、膝が90度ぐらいに曲がった状態になるようにしましょう。
姿勢が崩れると呼吸が浅くなりやすく、身体全体の緊張が抜けにくくなるため、ゆっくりとした呼吸を意識することで筋肉の過度な緊張を和らげやすくなります。座って下を向いていると酸欠になりやすいため、集中力が欠けたり眠気の原因にもなってしまいます。
背中の痛みやだるさはその部分だけに原因があるのではなく、猫背や骨盤の傾き、肩甲骨の動きといった全身のバランスの影響を受けながら現れているケースが多く、今回見てきたように身体はそれぞれの部位が連動しながら状態をつくっています。そのため、背中に違和感がある場合でも一部分だけに着目するのではなく、「どのような姿勢が続いているのか」「身体のどこに負担がかかっているのか」といった視点で全体を見直すことが重要になります。
また、日常生活の中で視線の高さや座り方、身体の動かし方を意識することで負担の蓄積を抑えることは可能ですが、姿勢の崩れは無意識のうちに繰り返されることが多く、自分では正確に把握しきれないケースも少なくありません。特に「意識しているつもりでも変わらない」「一時的には楽になるがすぐ戻る」といった場合には、身体のバランスの取り方そのものに偏りがある可能性も考えられます。
そのようなときには、姿勢分析を通して現在の状態を客観的に確認し、骨盤や背骨、肩甲骨のバランスを含めた全体のつながりから整理していくことも一つの方法になります。
骨盤LABOでは、猫背や骨盤の傾き、肩甲骨まわりの動きといった要素を総合的に確認しながら、それぞれの状態に応じたケアを行っており、必要に応じて猫背矯正や骨盤矯正、肩甲骨まわりへのアプローチを組み合わせて身体のバランスを整えるサポートを行っています。背中の違和感は日常の積み重ねによって変化していくものでもあるため、「なんとなく気になる」という段階で一度自分の姿勢を見直してみることが、負担の蓄積を防ぐきっかけにもつながります。まずは現在の状態を知ることから始めてみるという考え方も、一つの選択肢として取り入れてみてはいかがでしょうか。気になる方はお近くの店舗までご相談くださいませ。

骨盤LABO 院長
三崎 隆治
2010年 甲賀健康医療専門学校卒業・柔道整復師免許取得
2016年 履正社医療スポーツ専門学校卒業・はり師・きゅう師免許取得
2016年 ほんわか鍼灸整骨院勤務
2017年 株式会社Axis執行役員就任
2018年 骨盤LABO日野店勤務
2018年 骨盤LABO野洲店勤務
2019年 骨盤LABO東雲店勤務
2020年 株式会社Axis取締役就任
現在 骨盤LABO日野店勤務
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