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カラダコラム

体外衝撃波治療とは?種類ごとに解説

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2024年10月31日

投稿者:骨盤LABO 院長 三崎隆治

体外衝撃波施術

 

 皆さんは体外衝撃波治療についてご存じでしょうか。音波の一種である衝撃波を患部に当てることで固まってしまった組織を破壊し、回復を促進する治療法で、主にかかとなど足裏の痛みを起こす足底筋膜炎や五十肩などの治療に用いられます。今回はこの体外衝撃波治療法についてご紹介してまいります。

 

 

体外衝撃波治療とは

 

 体外衝撃波治療は、足底筋膜炎五十肩を含む肩こり、膝の痛みなどの慢性的な痛みに対して外部から刺激を与えることで症状を緩和させる治療法です。体の外から特殊な機器で衝撃波を当てることで血行を促進し、筋肉や靭帯・腱・骨の自然治癒力を高めるのが主な目的になります。皮膚の上から使用できるため、慢性的な痛みが続いているものの手術を避けたい方、スポーツ選手などのリハビリに適した治療法になります。

 一般的に衝撃波治療は「拡散型撃波治療」と「集束型衝撃波治療」の2種類が代表的です。拡散型衝撃波治療と集束型衝撃波治療はそれぞれに特徴があり、どちらが性能がいいというわけではなく、痛みや症状によって最適な施術が異なります。

体外衝撃波治療の特徴

  

体外衝撃波治療には、大きく分けて2つの特徴があります。
一つが、即時除痛効果で、痛みのもととなっている自由神経終末を破壊または減らすことによって、痛みの緩和に対する即時的な効果があります。
二つ目は、組織修復効果で、幹部の血流改善や血管新生を促すことで成長因子が生み出されるため、組織修復が行われ長期的な除痛効果を得ることが出来ます。

 

 

体外衝撃波治療の種類

 

 体外衝撃波治療には、拡散型と集束型の2種類の治療方法があります。

拡散型衝撃波治療(ラディアルタイプ:Radial Shockwave Therapy)

 拡散型衝撃波治療は、体の表面から組織深部に向かって放射状に衝撃波が広がるのが特徴です。拡散型の場合、正しくは衝撃波でなく空気圧による圧力波が用いられており、物理学的には波長が異なるとされています。拡散型圧力波は組織内での循環や代謝活動を増やす振動を発生させるといわれています。照射エネルギーは皮膚表層が最大で、深部に向かうほど弱くなっていきます。この治療法は、筋膜や筋肉に働きかけることで筋・筋膜性の慢性的な痛みに効果を発揮します。

 

  •  拡散型の特徴:放射状に広がりながら浅い層に作用するため、足底筋膜炎やテニス肘、五十肩など比較的広範囲の痛みを緩和します。拡散型は深い部分には効果が及びにくい反面、筋・筋膜や表層の関節部分などに痛みを抱える方に適しています。
  • 効果:拡散型圧力波は血行促進、痛みの緩和、筋・筋膜のハリ・コリ感の緩和を目的にしており、施術後に体が軽くなる感覚が得られます。
  • メリット:広範囲の筋肉にアプローチができるため、スポーツによる筋肉疲労や日常生活での慢性的な痛みの改善に効果的です。
  • デメリット:表層への刺激がメインであるため、深層にある骨や腱には作用しにくい点。

 

 

集束型衝撃波治療(フォーカスタイプ:Focused Shockwave Therapy)

 集束型衝撃波治療になると深部に作用するため、骨や腱のように深く硬い組織まで刺激が届くのが特徴です。パラボラアンテナのように広い面から一点に収束させることで、深部の特定部位に照射させることができます。衝撃波は音波の一種であり、エネルギーを伝えるためには本来水などの媒体が必要ですが、人間の体の7割が水分と言われていることから大きなロスなく体内組織へ伝達することが可能とされています。医療分野では1980年代後半に腎臓にできた結石を破壊するのに用いられたのが始まりと言われています。このように、特定の部位にエネルギーを集中させるため、回復の難しい部位や深部の慢性痛に対して有効です。

 

  • 集束型の特徴:衝撃波が集中的に一点に収束し、深い部位に作用するため、骨や腱・靭帯による痛みにもアプローチが可能です。
  • 効果:高エネルギーを集中させることで、患部の自然治癒力を促進します。血管の再生や炎症の緩和、痛みを和らげる効果があります。
  • メリット:深い組織や患部に対してピンポイントに作用するため、湿布や塗り薬が作用しづらい慢性痛や治りにくい痛みの改善が期待できます。
  • デメリット:高エネルギーのため、施術時に痛みを感じる場合があります。費用が高額になるケースもあるとされています。

 

 

体外衝撃波治療で改善が見込める症状

 

 体外衝撃波治療で効果が期待できる疾患は、慢性的な腱の炎症骨や軟骨の損傷に伴う症状とされています。他にも血行促進や自然治癒力を高める点から慢性的な痛みや筋肉のコリを起こしている部位にも用いられます。

 

  • 足底筋膜炎
  • アキレス腱炎/アキレス腱付着部炎
  • テニス肘/ゴルフ肘
  • 石灰沈着性腱板炎(石灰性腱炎)
  • 腱板炎
  • ジャンパー膝(膝の痛み)
  • 五十肩(肩の痛み)
  • ばね指(腱鞘炎)
  • 肩こり・腰痛などの筋疲労
  • 疲労骨折 など

 

 

体外衝撃波治療の効果的な活用方法

 

 体外衝撃波治療は一度の施術でも効果を感じられるお声をいただいておりますが、数回の施術を推奨されることが多いです。特に慢性的な痛みが続く場合、複数回の施術を受けていただくことで自然治癒力による回復、再発予防なども期待ができます。

 週1~2回ぐらいの頻度で体外衝撃波を3~6回程度当てるケースが一般的です。部位や症状、個人差によって異なり、完全な除痛を保証するものではございません。また、施術後は筋肉や筋膜が回復する時間が必要ですので、無理なく安静に過ごすことが推奨されています。

 副作用は基本的にありませんが、腫れや皮膚の赤み(発赤)、内出血、湿疹、治療中や治療後の痛みや感覚異常などの神経障害が起こる可能性があります。いずれも数時間から数日で回復します。

 

 

骨盤LABOでの衝撃波施術

 

 骨盤LABOでは、特に筋膜や筋肉の浅い部位に効果的な「拡散型衝撃波治療」を採用しています。施術前にはカウンセリングを行い、症状や痛みの原因をしっかり把握してから最適な治療計画をご提案いたします。初めて体外衝撃波施術を受ける方や他の治療法で改善が見られなかった方も安心してお越しください。また、一人ひとりのその日のお身体の状態に合わせたオーダーメイド施術となるため、体外衝撃波以外の施術をご提案させていただく場合がございます。体外衝撃波治療をご希望の方は事前にスタッフまでご相談くださいませ。

 

 

体外衝撃波治療のまとめ

 

 体外衝撃波施術は体の外から刺激を与えることで、慢性的な痛みを緩和するのに適した治療法です。拡散型と集束型のどちらが適しているかは症状によって異なるため、痛みの原因や範囲、部位を先生にしっかりお伝えすることが大切です。骨盤LABOでは足底筋膜炎や五十肩などの慢性的な痛みでお悩みの方に向けて、拡散型衝撃波施術をご提供しております。集束型が適応の疾患にも他の治療法をご提案させていただくなど、症状に合わせた施術計画で根本的な改善をサポートしています。

 

 

 手術は避けたいが慢性的な痛みが続いている方、筋肉や筋膜による痛みや慢性的なコリでお悩みの方、特に足底筋膜炎や五十肩といった慢性痛にお困りの方などは是非一度お近くの骨盤LABOで体外衝撃波施術を体験してみてください。(体外衝撃波施術を取り合っている店舗は2024年11月現在で大阪府の恵美須店、滋賀県の日野店・野洲店、京都府の木津川店、奈良県の生駒店となっております)

 

 

リッチリザルト(付加情報)

この記事の著者

骨盤LABO 院長 三崎 隆治

骨盤LABO 院長

三崎 隆治

2010年 甲賀健康医療専門学校卒業・柔道整復師免許取得

2016年 履正社医療スポーツ専門学校卒業・はり師・きゅう師免許取得

2016年 ほんわか鍼灸整骨院勤務

2017年 株式会社Axis執行役員就任

2018年 骨盤LABO日野店勤務

2018年 骨盤LABO野洲店勤務

2019年 骨盤LABO東雲店勤務

2020年 株式会社Axis取締役就任

現在   骨盤LABO日野店勤務

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