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カラダコラム

体重は増えていないのに下腹が出る理由|女性に多いぽっこりお腹は脂肪だけが原因ではない?

2026年2月27日

投稿者:骨盤LABO 院長 三崎隆治

 

 「体重はそれほど増えていないのに、下腹だけが出ている気がする」「ダイエットをしてもお腹だけ残る」「横から見るとお腹が前に突き出ている」このようなお悩みは、30代以降の女性に非常に多く見られます。

 多くの場合、原因は脂肪だと考えられがちですが、実際には脂肪だけで説明できないケースも少なくありません。特に、下腹部だけが前に出るタイプのぽっこり感は、骨盤の傾きや姿勢の崩れが関係している可能性があります。

 

 

骨盤が前後に傾くと、お腹はどう見えるのか

 

 骨盤は体の土台であり、上半身を支える土台でもあります。この骨盤が前に傾く「前傾姿勢」になると、腰は反りやすくなり、下腹部が前に押し出される形になります。いわゆる反り腰タイプです。反対に、骨盤が後ろに倒れる「後傾姿勢」になると、背中が丸まり、腹部の筋肉がゆるみやすくなります。こちらは猫背タイプです。どちらのタイプでも共通して起こるのは、お腹まわりの筋肉が本来の位置で働きにくくなることです。

 筋肉は適切な状態・位置にあることで機能します。骨盤が傾くと、腹筋群は引き伸ばされたり、縮んだまま固まったりしてしまい、本来の支える力を発揮しにくくなります。その結果、内臓を支える力が弱まり、下腹が前に出やすくなります

 

「内臓の位置」も見た目に影響する

 姿勢が崩れると、内臓の位置にも影響が出ます。骨盤が前傾・後傾どちらの場合でも、腹腔内の圧力バランスが乱れやすくなり、内臓が下方向や前方向に偏りやすくなります。

 特にデスクワークやスマートフォンを見る姿勢が長時間続くと、腹部は圧迫された状態になります。その状態が習慣化すると、腹部の支える筋肉(腹横筋や骨盤底筋)が働きにくくなり、ぽっこり感が目立ちやすくなります。つまり、脂肪が増えていなくても、姿勢の崩れだけでお腹は出て見えるということです。

 

産後にぽっこりが戻りにくい理由

 出産を経験された女性の場合、さらに骨盤底筋の影響が加わります。骨盤底筋は、骨盤の底で内臓を支えるハンモックのような筋肉です。妊娠中は赤ちゃんの重みを支え、出産時には大きく伸びます。そのため、産後はこの筋肉が弱りやすい状態になります。

 骨盤底筋が弱くなると、以下の変化などが起こりやすくなります。

  • 内臓を下から支える力が低下する
  • 腹圧が保ちにくくなる
  • 下腹部が前に出やすくなる

 

 さらに、産後は抱っこや授乳など前かがみ姿勢が増えるため、骨盤が後傾しやすくなります。すると腹部の筋肉がうまく働かず、ぽっこりが定着しやすくなります。

 

「痩せているのにお腹が出る」人の共通点

 体脂肪率が高くないにもかかわらず、下腹部だけが目立つ方には、次のような傾向が見られます。

  • 骨盤が前傾または後傾している
  • 反り腰または猫背になっている
  • 腹式呼吸が浅い
  • 座っている時間が長い
  • 骨盤底筋やインナーマッスルが弱い

 

 こうしたことから、全体的に痩せて見えてもお腹だけ出ているように目立つ、といった方は内臓などを支える力が低下している状態になっているかもしれません。

 

 

骨盤の傾き別にみる「ぽっこりお腹タイプ」

 

 ぽっこりお腹といっても、その出方は人によって異なります。脂肪の量だけでなく、骨盤の傾きや姿勢のクセによって見え方は大きく変わります。ここでは骨盤の傾き別に、代表的な傾向を整理します。

 

骨盤前傾タイプ(反り腰傾向)

 骨盤が前に傾くと、腰のカーブが強くなり、下腹部が前方へ押し出される姿勢になります。横から見たときにお腹が突き出て見えるのが特徴です。この姿勢では腹部の筋肉が常に引き伸ばされた状態になり、内側から支える力が発揮しにくくなります。

 その結果、実際の脂肪量にかかわらず、下腹が前に出て見えやすくなります。また、腰まわりの筋肉が緊張しやすいため、夕方になると腰が重く感じやすい傾向もあります。ヒールを履く習慣がある方や、立ち姿勢で胸を張りすぎる方に多く見られます。

 

骨盤後傾タイプ(猫背傾向)

 骨盤が後ろに倒れると、背中が丸まりやすくなり、腹部全体がゆるみやすい状態になります。一見するとお腹を引き込んでいるように見えることもありますが、実際には深層部の筋肉が働きにくくなっています。

 この姿勢では内臓を支える力が低下し、下腹が下方向に落ちるように見えやすくなります。長時間のデスクワークや、前かがみ姿勢が続く生活習慣が背景にあることが多く、産後の女性にもよく見られる傾向です。お腹だけでなく、お尻の位置が下がって見えるのも特徴のひとつです。

 

骨盤左右差タイプ(ねじれ傾向)

 骨盤が左右どちらかに傾いている場合、腹部の筋肉のバランスにも偏りが生じます。片側は緊張し、反対側はゆるむため、ウエストラインや下腹の出方に左右差が現れます。

 足を組む習慣や、片足重心で立つクセがある場合に起こりやすく、全体的に太って見えるというより、体のラインが崩れて見えるのが特徴です。体重は変わらないのに服のシルエットが安定しない場合、骨盤の左右バランスが影響している可能性があります。

 

タイプが違っても共通していること

 どの傾向であっても共通しているのは、骨盤の傾きによって腹部のインナーマッスルが本来の位置関係で働きにくくなっている点です。筋肉は適切な状態と配置の中でこそ力を発揮します。骨盤のバランスが崩れたままでは、腹筋運動を重ねても見た目の変化が出にくいことがあります。

 ぽっこりお腹を整えるためには、脂肪だけに目を向けるのではなく、自分の骨盤がどの方向に傾いているのかを知ることが重要です。見た目の変化の背景には、姿勢と土台のバランスが深く関係しています。

  

 

ぽっこりお腹と関係するインナーマッスルの働き

 

 ぽっこりお腹をどうにかしようと考えるとき、「腹筋を鍛えればいい」と思われがちですが、実は大切なのは表面の筋肉よりも、体の奥で支えるインナーマッスルです。いわゆるシックスパックと呼ばれる腹直筋は表面の筋肉、いわばアウターマッスルです。瞬発的な動きには優れていますが、姿勢を長時間支える働きは得意とはいえません。

 インナーマッスルとは、体の深い部分にあり、姿勢を安定させたり、内臓を支えたりする役割を持つ筋肉のことです。見た目を大きく動かす筋肉ではないため、自分では働いている感覚がつかみにくいのですが、ぽっこりお腹との関係は非常に深い部分です。

 

腹横筋

 お腹をコルセットのように包み込んでいるのが腹横筋です。この筋肉が適切に働くと、お腹は自然と内側に引き込まれ、腹部の圧力が安定します。ところが姿勢が崩れたり、骨盤が傾いたりすると、この支える力が弱まりやすくなります。その結果、下腹が前に出やすくなります。

 

腸腰筋

 股関節の内側から腰につながる筋肉、上半身と下半身をまたぐ腸腰筋です。この筋肉は、立つ・歩くといった動作だけでなく、骨盤を安定させる役割も担っています。長時間座る生活や運動不足が続くと、この筋肉は硬くなったり、うまく使えなくなったりします。すると骨盤の傾きが強まり、お腹が前に出る姿勢が固定されやすくなります。

 

骨盤底筋

 女性にとって特に重要なのが骨盤の底で内臓を支えている骨盤底筋です。妊娠や出産を経験すると、この部分は大きく伸びてしまい、負担がかかりやすくなります。産後にぽっこり感が戻りにくい理由のひとつは、ここが十分に回復していない可能性があるためです。骨盤の底の支えが弱くなると、腹部の圧力が保ちにくくなり、下腹が前に出やすくなります。

 

 これらの筋肉はそれぞれ単独で働いているわけではありません。お腹を包む筋肉、骨盤を支える筋肉、股関節まわりなどの筋肉が連動して働くことで、体幹の安定が保たれます。どこか一か所が弱くなると、そのバランスが崩れ、姿勢にも影響が出ます。ここで重要なのは、これらのインナーマッスルはアウターマッスルのように強く鍛えるというより、「正しく使える状態に戻す」ことが大切だという点です。やみくもな腹筋運動では、表面の筋肉ばかりが優位になり、かえって反り腰が強まる場合もあります。

 骨盤のバランスを整えながら、深層の筋肉が働きやすい環境をつくること。それが、見た目をすっきりさせる近道になります。特に産後や長年の姿勢のクセがある場合は、自分では動かしにくい部分でもあるため、適切なサポートを受けながら整えていくことが現実的な方法です。

 

 

なぜ女性はぽっこりお腹の影響を受けやすいのか

 

 ぽっこりお腹は男女どちらにも起こりますが、その背景は同じではありません。男性の場合、いわゆるビール腹と呼ばれる状態は、内臓まわりに脂肪が蓄積することが主な要因になることが多く、比較的お腹全体が前にせり出すような形になります。一方、女性のぽっこりお腹は、脂肪の増加だけでは説明できないケースが少なくありません。体重が大きく増えていないにもかかわらず下腹だけが目立つ場合、骨盤の傾きや姿勢の崩れ、支える筋肉の働きが関係している可能性があります。

 女性は一般的に男性より筋肉量が少なく、特に体幹を安定させる深い筋肉は意識しなければ使われにくい傾向があります。姿勢が崩れると、その支える力はさらに低下し、下腹が前に出やすい状態になります。また、ホルモンの変化により体内の水分量が変動しやすく、腹部のハリやむくみを感じやすい傾向があります。

 妊娠・出産の経験も大きな要素です。女性の骨盤は出産に備えて横に広く、可動性が高い構造をしています。この柔軟性は大切な機能ですが、その分、日常姿勢の影響を受けやすいという側面もあります。長時間の座位や前かがみ姿勢が続くと、骨盤の傾きが固定されやすくなり、お腹のラインに影響が出やすくなります。さらに妊娠中はお腹が前に大きくなるため反り腰姿勢になりやすく、出産時には骨盤まわりの筋肉に大きな負担がかかります。産後は抱っこや授乳などで前かがみ姿勢が増え、骨盤のバランスが崩れやすくなります。その結果、下腹のぽっこり感が残りやすくなります。

 脂肪が急に増えたわけではないのに「お腹だけ出ている」と感じる背景には、こうした体の変化が関係している場合もあります。このように、男性のビール腹が主に脂肪蓄積によるケースが多いのに対し、女性のぽっこりお腹は、骨盤・姿勢・筋肉の働きといった支える力の低下が重なって起こることが少なくありません。見た目の問題に見えて、実は体の土台が崩れているサインであることも多いのです。

 

 

ぽっこりお腹を防ぐために日常でできること

 

 ぽっこりお腹は、特別なトレーニングをしなければ整わないわけではありません。むしろ大切なのは、日常の姿勢や体の使い方を少し見直すことです。骨盤の傾きやインナーマッスルの働きは、日々の習慣の積み重ねによって変わっていきます。

 

座り方

 椅子に深く座らず浅く腰かけたり、背もたれに寄りかかり続けたりすると、骨盤は後ろに倒れやすくなります。すると下腹部を支える筋肉が働きにくくなり、ぽっこり感が強まりやすくなります。座るときは坐骨で座面をとらえ、頭が天井から引き上げられているような感覚を持つと、骨盤が立ちやすくなります。

 

立ち方

片足に体重をかけるクセや、お腹を前に突き出す反り腰姿勢は、どちらも下腹を目立たせる原因になります。立つときは、かかとと親指の付け根に均等に体重を乗せ、下腹を軽く内側へ引き込む意識を持つだけでも、骨盤の安定につながります。頭の上から糸で吊るされているイメージで背筋を伸ばすだけでも効果的です。

 

呼吸

 呼吸も重要なポイントです。浅い胸式呼吸が続くと、お腹まわりの深い筋肉はうまく働きません。息をゆっくり吐きながら下腹をやさしく引き込む呼吸を繰り返すことで、体幹の安定が高まりやすくなります。特別な回数を決めなくても、家事の合間や信号待ちの時間に意識するだけで十分です。

 

血流を促進

 さらに、長時間同じ姿勢を続けないことも大切です。座りっぱなしの時間が長いと、股関節まわりの筋肉が硬くなり、骨盤の傾きが固定されやすくなります。30分~1時間に一度立ち上がり、軽く背伸びをしたり肩を回すだけでも血流が促され、姿勢のリセットにつながります。

 入浴も有効な習慣のひとつです。湯船につかることで体が温まり、硬くなった筋肉がゆるみやすくなります。冷えは筋肉の働きを低下させるため、温める習慣はぽっこり予防にもつながります。

 

 

自宅でできる簡単な姿勢チェック

 

 現在の骨盤傾向を知ることも大切です。セルフチェックでできる簡易的な確認方法は、壁に背中をつけて立ち、後頭部・肩甲骨・お尻・かかとが自然に壁につくかを確認します。このとき、腰のすき間に手のひらが大きく入る場合は前傾傾向、ほとんどすき間がない場合は後傾傾向の可能性があります。

 また、鏡や写真などで横から見たときに耳・肩・骨盤・くるぶしが一直線に並んでいるかを確認する方法もあります。どこかが前後にずれている場合、姿勢のバランスが崩れているサインかもしれません。

 チェックの目的は、良い悪いを決めることではなく、自分の傾向を知ることです。前後どちらに傾いているかの傾向がわかれば、日常でどの姿勢に気をつけるべきかの参考になります。もし姿勢を意識しても違和感が強まる場合は、猫背やO脚など他の要因が影響している可能性もあります。骨盤の前後傾の認識が逆になっているケースもあるため、別の視点から体の状態を見直すきっかけにもなります。

 

 

骨盤LABOでできる姿勢サポートとインナーマッスルケア

 

 ここまで見てきたように、女性のぽっこりお腹は脂肪だけの問題ではなく、骨盤の傾きや姿勢のクセ、そして体の奥で支える筋肉の働きが関係していることが少なくありません。ただ、インナーマッスルは自分では動かしている感覚がつかみにくく、正しく使えているかどうかも判断しにくい部分です。腹筋運動を頑張っているのに下腹だけ変わらないという場合、表面の筋肉ばかりが優位になり、土台のバランスが整っていない可能性もあります。

 骨盤LABOでは、まず現在の姿勢や骨盤の傾きを確認し、どのタイプの崩れがあるのかを把握します。前傾傾向なのか、後傾傾向なのか、左右差があるのかによって、必要なアプローチは変わります。姿勢分析をもとに骨盤矯正で土台のバランスを整えながら、深層の筋肉が働きやすい状態をつくっていくことを大切にしています。

 さらに、インナーマッスルへのサポートとして複合高周波EMS(楽トレ)を活用する方法もあります。電気刺激によって体の深い部分の筋肉にアプローチし、自分では意識しづらい筋肉を動かすサポートを行います。特にお腹を包み込む筋肉や骨盤まわりの支える筋肉は、感覚がつかみにくい部位でもあるため、補助的な手段として取り入れることで、体幹の安定を目指しやすくなります。楽トレは電極パッドを貼って寝ているだけなので運動が苦手な方にもおすすめです。

 産後の方や、長年の姿勢のクセが気になる方にとっても、骨盤のバランス確認とあわせてインナーマッスルを整えていくことは、見た目の変化だけでなく、姿勢の安定にもつながります。ぽっこりお腹を「年齢だから」「体質だから」とあきらめる前に、まずは骨盤と姿勢の状態を知ることから始めてみることが大切です。土台が整うことで、体のラインは自然と変わりやすくなります。

 

 

 日常の姿勢を見直すことは大切な第一歩です。そのうえで、自分では気づきにくい骨盤バランスやインナーマッスルの働きを確認し、必要に応じてサポートを受けることも選択肢のひとつです。骨盤LABOでは、姿勢をチェック、分析することで骨盤の状態を把握し、一人一人のお身体に合わせたオーダーメイド施術をご提案いたします。気になる方は是非一度お近くの骨盤LABOまでお越しください。

 

 

リッチリザルト(付加情報)

この記事の著者

骨盤LABO 院長 三崎 隆治

骨盤LABO 院長

三崎 隆治

2010年 甲賀健康医療専門学校卒業・柔道整復師免許取得

2016年 履正社医療スポーツ専門学校卒業・はり師・きゅう師免許取得

2016年 ほんわか鍼灸整骨院勤務

2017年 株式会社Axis執行役員就任

2018年 骨盤LABO日野店勤務

2018年 骨盤LABO野洲店勤務

2019年 骨盤LABO東雲店勤務

2020年 株式会社Axis取締役就任

現在   骨盤LABO日野店勤務

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