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カラダコラム

猫背が胃の働きに与える影響と日常生活でできる対策

2025年11月28日

投稿者:骨盤LABO 院長 三崎隆治

胃が痛い女性

 

 胃のもたれ、胸やけ、胃の張り、食後の重だるさ……こうした症状に悩む方は少なくありません。一般的には食生活やストレス、生活リズムが原因と考えがちですが、実は姿勢の悪さ、特に猫背が胃の働きに影響を与え、不調を悪化させるケースも多く見られます。

 猫背は背中が丸まり、胸郭や腹部の空間を圧迫することで、胃の位置が通常よりズレたり圧迫された状態を作ります。その結果、胃酸が逆流したり、胃の内容物の動きがスムーズにいかず、消化に時間がかかったり、膨満感や胃の張りを感じやすくなることがあります。さらに、背中が丸まる姿勢は呼吸が浅くなりやすく、横隔膜や腹筋の動きが制限されるため、自律神経の働きにも影響します。このため胃の働きが不安定になり、消化不良や胸まわりの不快感を招くことも少なくありません。

 日常生活で姿勢が崩れたまま過ごしていると、胃だけでなく全身の血流やリンパの循環、内臓の働き、疲労感にも影響を及ぼす可能性があります。姿勢を整えることは、見た目の美しさだけでなく、体の内側の働きをサポートするうえでも非常に重要です。

 

 今回は猫背などの姿勢の崩れで影響を受けた胃の不調について、原因になる行動や日常でできるケアについてご紹介してまいります。

 

 

猫背の種類と胃への影響

 

 猫背にはいくつかのタイプがあります。それぞれ胃への影響の仕方も異なるため、自分の姿勢の特徴を知ることが改善への第一歩です。

 

1. 首猫背(ストレートネックタイプ)

 首が前に出て、あごが前に突き出す姿勢です。頭が肩より前に出ているような状態で、頭の重さ(約4〜5kg)を首や肩の筋肉で支えなければなりません。想像してみてください、釣り竿は先端に重さがかかるとしなり、持ち手ではそれを引っ張ろうとして力が集まります。頭が前に出た姿勢も、首に重さが集中する点で同じ仕組みが働き、体のバランスを首や肩の筋肉はずっと緊張してしまいます。この状態が続くと、呼吸が浅くなり、横隔膜が十分に上下できません。横隔膜は呼吸だけでなく胃の動きを助ける筋肉でもあります。そのため、首猫背があると食後に胃の動きが鈍くなり、もたれや胸やけを感じやすくなるのです。スマホやパソコンを長時間使うとこの姿勢になりやすく、現代人に最も多いタイプの猫背です。

 

2. 背中猫背(胸椎後弯タイプ)

 背中が丸まり、胸が下がる姿勢です。胸郭の空間が狭まることで、胃や腸の前方への圧迫が強くなり、消化活動がスムーズに行われません。胃の中は食べ物でいっぱいになりやすく、消化がスムーズに進まなくなり、胃の張りやもたれ、重たさを感じることがあります。また、胸が下がると肺も十分に膨らめず、呼吸が浅くなるため、体内の酸素が減って胃の働きや血流が少しずつ低下することもあります。

 

3. 腰猫背(骨盤後傾タイプ)

 骨盤が後ろに傾いて、腰が丸まった姿勢です。腰が丸くなるとお腹全体のスペースが少なくなり、胃が前方に押し出されるような状態になります。これにより胃の動きが制限され、消化に時間がかかることがあります。また、腰猫背になると背骨のS字カーブが崩れ、猫背と反り腰が混ざった複合型になることもあります。骨盤後傾は座ったときに起こりやすく、長時間座ることの多いデスクワークの方や学生に見られます

 

 どのタイプも単独で出ることもありますが、首猫背+背中猫背のように複数の猫背が組み合わさることも多く、その場合は胃への圧迫や不快感も強くなります。共通して言えるのは、猫背によって胃や腹部の空間が圧迫され、胃の働きが妨げられる可能性があるということです。

 

 

猫背が胃に与える具体的な影響

 

 猫背は単なる見た目の問題ではなく、胃や体の機能にも大きな影響を与えます。胃や体にどのような影響が出るのかをわかりやすく説明します。

 

1. 胃の圧迫

 猫背で背中が丸まると、胃が胸や背中、腹部の周囲から圧迫されます。胃は通常、横隔膜の下で自由に伸び縮みできることで、食べ物を消化し、胃液と混ぜて腸に送り出すことができます。しかし猫背の圧迫で胃が膨らみにくくなると、食後の膨満感や張り、もたれを感じやすくなるのです。特に食べすぎた後や、食後すぐに横になる習慣がある方は、この症状が強く出やすくなります。

 

2. 横隔膜の動きが制限

 横隔膜は、胸とお腹を隔てる筋肉で、呼吸だけでなく、胃や腸の動きを助けるポンプのような働きも持っています。猫背で胸や背中が丸まると、横隔膜が十分に上下に動けず、胃の内容物の押し出しが弱くなります。これは、胃もたれや消化不良、張りを感じる一因です。横隔膜がしっかり動かせる状態は、胃の消化を助け、食後の不快感を減らすことにつながります。

 

3. 自律神経の乱れ

 猫背は交感神経が過剰に働く傾向があります。交感神経は「緊張モード」の神経で、体を動かすときに活発になりますが、消化活動を司る副交感神経の働きを抑制してしまいます。そのため、胃の働きが落ち、食後の胃もたれや胸やけが起こりやすくなります。また、睡眠の質や食欲にも影響することがあります。

 

4. 血流・リンパの循環低下

 背中や腹部が丸まることで血管やリンパ管が圧迫されます。胃や腸に必要な酸素や栄養が届きにくくなるため、消化活動や内臓の回復力が低下します。さらに、血流が悪くなると冷えやむくみも起こりやすく、胃の働きがさらに鈍くなる悪循環につながります。

 

 

日常生活でできるケアや姿勢の意識

 

デスクワークでの姿勢

  • 椅子に深く腰を掛け、骨盤を立てて座る
  • モニターは目の高さに合わせ、首を前に突き出さない
  • 1時間に1回、肩回しや胸を開くストレッチを行う

 

スマホ・タブレットの使用

  • 画面は目線に近い高さに持つなど、うつむき姿勢を避ける
  • 30分〜1時間ごとに首や肩を軽く動かす
  • 手元に置いたまま操作し続けないことがポイント

 

家事や立ち仕事

  • 作業中に背中が丸まらないよう意識する(台の上に物を置いて屈む動作を減らすなど)
  • 作業台が低い場合は足踏み台を使用し、腰や背中の負担を分散
  • 食材を持つ・移動する際は左右バランスよく動く

 

呼吸とリラックス

  • 腹式呼吸を意識して、息を吸うとお腹が膨らみ、吐くとお腹が凹むようにする
  • 深く息を吐くことで肩や背中の力を抜き、胃周りの緊張を和らげる
  • 耳の下から少し前あたり、あごの骨の内側の柔らかいところ、あごの骨の下あたりなど、唾液を分泌する部分をやさしくマッサージ

 

食後の注意点

  • 食後2~3時間は横にならず、背筋を伸ばして座ることで胃の圧迫を軽減
  • 軽く歩くことで消化のサポートにもつながる
  • コップ1杯の水や白湯を飲む(カフェインの多いコーヒーや緑茶、炭酸飲料や柑橘系のジュースは避ける)

 

就寝時のケア

  • 食事は就寝2~3時間前には済ませる
  • 胃酸の逆流がある場合は、上半身を10~15度ほど起こす(横向き寝の場合はさらに体の左側を下にする)
  • あおむけで膝を立て、「の」の字にお腹をもむ

 

 

猫背セルフチェック

 

 自分の猫背の傾向を知ることは、正しい姿勢を保つ第一歩です。セルフチェックを行うことで、日常生活で意識すべきポイントや改善方法が見えてきます。以下の方法で簡単に確認できます。

 

1. 壁立ちチェック

 壁に背を向けて自然に立ち、かかと、おしり、背中、後頭部の4点を壁につけてみましょう。

  • 後頭部が壁に自然に付かない
  • 肩の骨が指2本分以上、壁から離れている
  • 腰のカーブが極端に強く、壁と腰の間に大きな隙間がある

 このような状態が見られた場合、猫背の可能性があります。特に背中が丸まる「背中猫背」、首が前に出る「首猫背」の両方のタイプを確認できます。

 

2. 写真チェック

 立った姿勢を鏡で見たり、スマホやカメラで横や後ろから撮影、人に確認してもらったりしてみます。

  • 頭が肩より前に出ていないか
  • 肩が丸まっていないか(肩甲骨同士の間が離れすぎていないか)
  • 背中の丸みが強く、腰のS字カーブが崩れていないか

 これらを客観的に確認することで、自分では気づきにくい猫背の傾向を見つけられます。

 

3. 日常動作チェック

  • 長時間座ると背中が丸まる
  • 前かがみで作業することが多い
  • スマホやパソコンを使用中に首が前に出る

 このようなクセがある場合、猫背を助長する生活習慣が身についている可能性があります。

 

 セルフチェックはあくまで傾向を確認する方法であり、結果だけで判断せず、日常生活で意識的に姿勢を整えることが大切です。自分の猫背タイプを知ることで、改善すべきポイントが明確になり、効果的な姿勢サポートや施術につなげることができます。

 

 

骨盤LABOでできる姿勢サポート

 

 猫背の改善や姿勢維持を目指すなら、日常生活の意識と併せて、専門的な施術のサポートが有効です。骨盤LABOでは、国家資格を持つスタッフが、一人ひとりの体の状態に合わせた施術を行っています。ここでは、どのようなサポートが受けられるかを具体的に説明します。

 

1. 猫背矯正

 肩甲骨や胸椎の柔軟性を高め、肩や背中の筋肉の緊張をゆるめることで、丸まった背中を正しい位置に戻します。猫背矯正は、首猫背や背中猫背のタイプごとにアプローチ方法が異なります。施術後は、背中や肩の軽さ、呼吸のしやすさを実感できる方が多いです。また、猫背を改善することで、胃や内臓のスペースが広がり、消化活動がスムーズになりやすくなります。

 

2. 肩甲骨はがし

 肩甲骨はがしは、肩甲骨周囲の筋肉をゆるめて、肩の動きをスムーズにする施術です。猫背や巻き肩の方は、肩甲骨が背中にぴったりくっついて固まってしまい、肩や背中の筋肉が緊張したままになります。肩甲骨はがしを行うと、肩や背中の筋肉の緊張が和らぎ、胸が自然に開くため、姿勢改善がより効果的に行えます。また、肩甲骨周囲の血流も良くなり、肩こりや背中の張り、腕の疲れも軽減されます。

 

3. 骨盤矯正

 骨盤は体の土台として、上半身や下半身のバランスに大きな影響を与えます。骨盤の前後の傾きや左右のねじれを整えることで、背骨全体のバランスも整いやすくなります。骨盤が正しい位置にあると、猫背や反り腰などの姿勢崩れを予防し、胃や内臓への圧迫も軽減されます。骨盤LABOでは、手技を用いた矯正で、痛みのない範囲で骨盤の傾きを調整します。

 

4. EMS(楽トレ)による体幹トレーニング

 複合高周波EMS「楽トレ」を使った施術では、表面の筋肉だけでなく、姿勢を支える深層の筋肉(腸腰筋や多裂筋など)に刺激を与えます。これにより、座っている時や立っている時に自然と背筋や骨盤を支えやすくなり、日常生活での猫背予防につながります。筋肉を動かすことが難しい方や、運動が苦手で体を動かす習慣が少ない方でも安全に体幹を鍛えられるのが特徴です。

 

5. 日常生活へのアドバイス

 施術と併せて、日常生活での姿勢チェックやストレッチ、デスクワークや家事での動作改善のアドバイスも行います。姿勢チェックの分析結果に基づき、個別に「座るときの骨盤の立て方」「肩甲骨の引き下げ方」「呼吸の意識方法」などを指導。これにより、施術後の効果が長持ちしやすくなります。

 

 

まとめ:胃の不調は姿勢から改善を

 

  • 胃の不快感や胸やけ、食後の張りは、猫背によって悪化することがある
  • 猫背は胃周りの内臓圧迫、呼吸の浅さ、自律神経の乱れに影響する
  • デスクワークやスマホ操作、家事中のちょっとした姿勢の工夫で胃への負担を減らすことが可能
  • 長年の猫背や骨盤の傾きはセルフケアだけでは改善しにくい場合もある

 

 正しい姿勢を取り戻すことで、胃の圧迫感や胸やけの軽減だけでなく、肩こりや腰の負担、呼吸のしやすさも改善されやすくなります。日常生活での姿勢改善と専門的な施術を組み合わせることで、体全体の健康をサポートし、胃の不快感の予防や改善にもつながります。

 

 

 骨盤LABOでは、施術だけでなく、体の土台である骨盤や姿勢を維持するための総合的なサポートを提供しています。猫背を改善し、胃の不快感や肩こり、腰の負担を軽減するための第一歩として、ぜひお気軽にお近くの骨盤LABOまでご相談ください。

 

 

 

リッチリザルト(付加情報)

この記事の著者

骨盤LABO 院長 三崎 隆治

骨盤LABO 院長

三崎 隆治

2010年 甲賀健康医療専門学校卒業・柔道整復師免許取得

2016年 履正社医療スポーツ専門学校卒業・はり師・きゅう師免許取得

2016年 ほんわか鍼灸整骨院勤務

2017年 株式会社Axis執行役員就任

2018年 骨盤LABO日野店勤務

2018年 骨盤LABO野洲店勤務

2019年 骨盤LABO東雲店勤務

2020年 株式会社Axis取締役就任

現在   骨盤LABO日野店勤務

当院は腰痛専門治療院です

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