2010年 甲賀健康医療専門学校卒業・柔道整復師免許取得
2016年 履正社医療スポーツ専門学校卒業・はり師・きゅう師免許取得
2016年 ほんわか鍼灸整骨院勤務
2017年 株式会社Axis執行役員就任
2018年 骨盤LABO日野店勤務
2018年 骨盤LABO野洲店勤務
2019年 骨盤LABO東雲店勤務
2020年 株式会社Axis取締役就任
現在 骨盤LABO日野店勤務
2024年1月31日
投稿者:骨盤LABO 院長 三崎隆治
胸やけやノドの奥にすっぱいものがこみ上げるといった、みぞおちの不快感を感じたことは一度はあるのではないでしょうか。みぞおち周辺の症状は胃の異常を疑います。中でも近年で増加傾向にある逆流性食道炎は、多くの方が胸やけの症状を訴える病気です。逆流性食道炎が直接の原因で命を落とすということはありませんが、生活の質(QOL)が下がるので他の病気を誘引しやすい生活習慣を送ってしまいがちです。
逆流性食道炎は10~20代の若者層、40~50代の更年層、70代以上の老年層と原因は異なるものの幅広い年代で多く見られます。男性では夜遅くまで起きていたり、デスクワークが中心、痩せ型で神経質なタイプの方に多く、女性は運動不足であったり、家事や仕事などでいつも忙しい、慢性的な冷え性や肩こり、イライラしやすいタイプがなりやすい傾向になります。
今回は逆流性食道炎の症状やセルフケアについてご紹介いたします。
逆流性食道炎とは、胃酸など胃の内容物が食道に逆流することにより、食道に炎症が生じる病気です。
通常、食べ物が入ってきた胃は消化のために強酸性の塩酸(胃酸)と消化酵素を含んだ胃液を分泌をします。そして、胃粘膜からアルカリ性の粘液を出すことで強酸性の胃酸を中和し、胃壁を守っているので傷つくことはありません。(もし、この分泌量のバランスが崩れて胃酸の方が優位になると、胃粘膜や筋層まで攻撃してしまいいわゆる胃潰瘍を起こします)
胃やその先の十二指腸は自らの胃液から守る術を持っていますが、胃に入る前の食道は胃酸が流れ込む前提で作られていないのでアルカリ性の粘液を出して中和するといった防衛方法はありません。代わりに食道と胃の境目は下部食道括約筋によって締められているので、胃から食べ物が逆流することを防止しているのです。ですが、この下部食道括約筋が緩んでしまうと胃の内容物が逆流しやすくなり、胃酸によって食道の粘膜が傷つくことで胸やけや呑酸(すっぱいもの〈胃酸〉がノドや口まで上がってくる症状)を引き起こしてしまいます。粘膜の損傷具合を内視鏡検査で6段階に分けて評価(改定ロサンゼルス分類)し、逆流性食道炎の重症度を診断されます。
逆流性食道炎の人の40%以上に胸やけがすると挙げられています。さらにすっぱいものがこみ上げる呑酸やノドのつかえ感、胸痛、ゲップや胃もたれ、おなかが張っている感じ(腹部膨満感)といった症状。また、ノドのかすれやぜんそく症状、ノドや耳の痛みなどといった一見、胃とは関係がなさそうな部位での症状が現れる場合もあります。
これらの症状は食後2~3時間後に現れやすいとされますが、中には食道の炎症のわりに症状が軽い、または無症状の方もいらっしゃいます。逆に逆流性食道炎の疑いのある症状があっても食道の炎症が確認できないといった方もいらっしゃいます。このことから炎症はびらんとも呼ばれるので、炎症が確認できるものをびらん性胃食道逆流症、炎症は確認できないが症状が出ているものを非びらん性胃食道逆流症と呼ばれています。
ここでは逆流性食道炎になりやすい人のタイプいくつか紹介します。
・長時間前かがみの姿勢をとることが多い方
胃が圧迫されたり腹圧が上昇したりすることで逆流が起こりやすくなります。
・食べ過ぎや急いで食べる癖のある方
胃内の圧力が上昇し、それにより逆流が起こりやすくなります。
・食事の後にすぐに寝る習慣がある方
食後に胃酸が最も分泌されるため、直ちに寝ることで逆流が発生しやすくなります。
・喫煙をする習慣のある方
喫煙が逆流を促進すると言われています。
・肥満やおなかを締めつける衣服やコルセットを頻繁に使用する方
腹圧の増加により逆流が発生しやすくなります。
以下の症状が起こる頻度について、それぞれ何もない時を0、いつも起こっているときを4とした0~4の5段階で点数をつけてみましょう。合計点数が8点を超えると逆流性食道炎の可能性が高いので、消化器内科を受診して一度診てもらうことをオススメします。
ない:0点 まれに:1点 ときどき:2点 しばしば:3点 いつも:4点
【出典】M.Kusano et al. : J Gastroenterol., 39,888(2004)
逆流性食道炎を起こす原因として大きく3つに分類できます。
・食道と胃の締まりが悪くなったこと
・胃に圧がかかること
・胃酸分泌の増加
逆流性食道炎はもとは欧州で多く見られた病気でしたが、1990年ごろから日本人でも増加傾向にあり、今では3人に1人が罹っているといわれてます。それは欧州文化の浸透によって脂っこい食べ物などを食べるようになることで、より多くの胃酸の分泌が必要になって逆流しやすい状態になっているためです。また、猫背など姿勢が悪いと胃が圧迫されたり、加齢によって下部食道括約筋が弱って緩くなると胃酸の逆流がしやすくなります。このことから肥満や骨粗しょう症なども同様に胃の圧迫につながり、糖尿病や更年期障害では唾液の分泌が減ることから、逆流した胃液をすぐに洗い流せないことも原因に挙げられます。そして、胃酸や唾液の分泌に関わるのが自律神経であり、自律神経の乱れはストレスが大きな原因となるので思い当たる方は適度な休憩やリラックスを心がけましょう。
逆流性食道炎を予防するには食生活を改善すること以外、胃酸の逆流を起こしやすい体勢にならないように猫背を避け、体幹を鍛えることが効果的です。まずは壁に背をつけてまっすぐ立った時、後頭部・肩・おしり・かかとの4点が壁についているか確認してみましょう。もし後頭部や肩が壁から浮いていた場合でも、この確認する姿勢を継続的に意識して行うことで次第に改善されていくようになります。
また、歩き方も猫背を改善できる部分になります。意識するのは頭から上に糸で吊り上げられているイメージです。視線は足元など下を向くのではなく、遠くを見るように前を向きましょう。背筋を伸ばして胸を張ることで姿勢が安定します。
足を上げたり、姿勢を維持するためにバランスをとろうと体幹筋が鍛えられます。転倒の危険があるので無理をせず、ふらつきやすい人は壁や椅子の背を手すりにつかまって行いましょう。また、30秒キープできないときは合計で30秒になるように行っても構いません。
1.両足をそろえてまっすぐ立つ。
2.膝が90度に曲がるぐらい太ももを上げて30秒キープする。
3.反対側も同様に行う。
4.1~3を1セットとして1回2セットを1日3回行う。
下部食道括約筋自体は意識して鍛えられませんが、括約筋のサポートをしている横隔膜は呼吸を意識することで鍛えられます。しかし、猫背の人は巻き肩で十分に息を吸うことができずに横隔膜が硬くなって動きが悪くなっている方がほとんどです。まずは姿勢を正して横隔膜をほぐすところから始めましょう。
1.足を肩幅に開き、背筋を伸ばしてまっすぐ立つ。手は後ろで組む。
2.自然な呼吸をしながらゆっくり組んだ手を後ろに上げていく。
3.胸が広がっている感覚がしたらゆっくり上げた腕を戻す。
4.1~3を3~4回繰り返す。
横隔膜がほぐれたら腹式呼吸を行って動かします。横隔膜は胃の上(肺の下)にあるので肋骨の下やみぞおちあたりが大きく息を吸った際、動く感覚があるか意識してみましょう。腹式呼吸ができているかは息を吸った時に横腹(腹横筋)が膨らむので腰に手を当てると確認できます。
1.足を肩幅に開き、背筋を伸ばしてまっすぐ立つ。
2.両手を頭の後ろで組み、横隔膜を意識しながらゆっくり息を吸う。
3.息を吐きながら腕を真上に伸ばし、かかとも上げて全身を伸ばす。息を吐き終わったら1の姿勢に戻す。
4.2~3を4回ほど繰り返す。
【参考文献】文響社 逆流性食道炎 自力でよくなる! 消化器病の名医陣が教える最新1分体操大全
骨盤LABOでは逆流性食道炎の原因になる猫背の猫背矯正や体幹を鍛えるための楽トレをオススメしています。他にもストレスや自律神経の乱れの改善にマッサージやストレッチも行っておりますので、気になる方は是非一度お近くの骨盤LABOまでお越しくださいませ。
骨盤LABO 院長
三崎 隆治
2010年 甲賀健康医療専門学校卒業・柔道整復師免許取得
2016年 履正社医療スポーツ専門学校卒業・はり師・きゅう師免許取得
2016年 ほんわか鍼灸整骨院勤務
2017年 株式会社Axis執行役員就任
2018年 骨盤LABO日野店勤務
2018年 骨盤LABO野洲店勤務
2019年 骨盤LABO東雲店勤務
2020年 株式会社Axis取締役就任
現在 骨盤LABO日野店勤務
腰の痛みが繰り返す、どこに行っても良くならない…
そんなふうに諦めていませんか?
骨盤LABOなら解決できます!
原因の根本から解決!
「痛みが出る原因とは何かご存知ですか?例えば腰痛の症状が現れたとき、腰の筋肉が原因で出ている痛み、骨盤の歪みが原因で出ている痛み、姿勢が悪くて腰に負担が掛かり出ている痛みなど、その人によって原因は様々です。当院では痛みの本当の原因を究明し、症状が再発しないための施術を行います。
最新の矯正技術!
患者様に常に最高の技術を提供できるように、私達は定期的な勉強会や技術研修を行っています。最新の人体力学に基づき、患者様お一人お一人に合わせた施術を提案いたします。
14年の実績で安心!
私達は過去14年以上にわたり、数多くの患者様を治療してきました。痛みは治らない・繰り返すものと諦めていた患者様から、当院の施術を受けて改善したという大変嬉しいお声もたくさん頂いています。今後も一人でも多くの患者様の笑顔の為に、痛みの出ない身体づくりを全力で取り組んでまいります。