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カラダコラム

猫背は百害あって一利なし! 症状や猫背の3タイプをご紹介

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2023年9月29日

投稿者:骨盤LABO 院長 三崎隆治

猫背3タイプ

 あなたは猫背に対してどんなイメージをもっていますか。姿勢が悪い、なんだか老けて見える、元気がなさそう、服が似合わない……など、見た目の悪印象ばかりではないでしょうか。あまり良い印象がないのはもちろんですが、実は見た目のこと以上に猫背は健康に不調をきたします。

 猫背は怪我のような急になるものではなく、日常生活の悪習慣によって徐々に変化していった結果です。猫背を治すのは手術や薬ではありません。ましては放置していても悪化するだけで治ることはありません。普段から自分の姿勢を見つめなおし、固まった部位をほぐし、弱った筋肉を鍛える必要があります。今回は猫背の種類と3タイプの猫背によって引き起こされる症状についてご紹介いたします。

 

 

猫背とは

 

 猫背とは、猫のように背中が丸くなり、肩が内側に入り込んだ巻き肩になっている状態です。人間の背骨(脊柱)は首の7個の頸椎、胸の12個の胸椎、腰の5個の腰椎、仙骨と尾骨で構成されています。この背骨はまっすぐ縦一列に並んでいるわけではなく、横から見たときにS字カーブを描くように配列されています。人間の頭は体重の約10%相当の重みがあり、体重50kgの人で約5kgにあたります。ボーリング球程の重さの頭部が細い首の上に乗ってもバランスを保てているのは、植物の細い茎に大きい花が咲いていても折れないように、背骨のS字カーブで衝撃をうまく逃がすことで支えられているからなのです。しかし、猫背になってしまうとこのS字カーブの曲がりが強くなったり弱くなってしまい、身体を支えるために筋肉や関節に大きな負担がかかってしまいます。この負担は次第にさまざまな症状を引き起こし、首肩以外にも下半身や内臓や精神面にも悪影響を及ぼすようになるのです。

猫背の原因

猫背になる主な原因についてご紹介いたします。

長時間同じ姿勢をしている

デスクワークやスマートフォンの使用などで、長時間同じ姿勢を保っていると体が歪みやすくなり、首から背中、腰などの筋肉が固まってしまい猫背の要因になります。
 

筋力の低下

運動不足や加齢により、筋肉が低下していまうと正しい姿勢を維持することが困難になります。とくにお腹の筋肉は、姿勢を支えるのに大きく関わっている部分ですので、筋力が低下すれば猫背姿勢になりやすくなります。
 

生活習慣

座るときに足を組む、立っているときに重心を片方の足にかける、頬杖をつく、利き手で荷物をもつなど、普段の生活のなかで身体の使い方に偏りがあります。この偏りが、筋肉の使い方に影響し猫背の原因となります。
 

猫背は3タイプある 

 まずはまっすぐ立った時の手の向きを確認してみましょう。手のひらが太ももについている、または前に向いている方は猫背の可能性は低いでしょう。しかし、手のひらが後ろを向いている場合、巻き肩になっており猫背になっている可能性が非常に高いです。

 さらに、後頭部・肩甲骨・おしり・かかとの4点を壁につけて立ってみましょう。4点とも無理なく壁につけることができ、腰と壁の隙間が手のひら1枚分ぐらい開いている方は良い姿勢を保てています。

猫背の方は壁につかない部位、腰と壁の間の空き具合によって、以下の3タイプに分けられます。
① 首猫背タイプ
② 背中猫背タイプ
③ 腰猫背タイプ
3タイプいずれも放置していると次第に他のタイプも併発してしまうので注意が必要です。

 

①首猫背タイプ

背中猫背タイプの特徴

・壁に肩甲骨 ・ おしり・かかとは無理なくつく
・壁に後頭部がつかない
・腰と壁に手のひら1枚分以上の隙間がある

 首猫背タイプは比較的若い人に多く見られます。それは原因の多くがスマートフォンによるもので、長時間うつむき姿勢が続いて首が伸ばされ、本来の頸椎部分のカーブが失われてしまうことで起こります。最近ではストレートネックという言葉が認知されるようになりましたが、この頸椎の並びがまっすぐになってしまった状態のことを指します。前を向いているつもりでも、顔だけ上げているだけで頭部自体は体より前に出ている姿勢になっている場合がほとんどです。首肩など上半身に症状が起こりやすいタイプ。

 

②背中猫背タイプ

背中猫背タイプの特徴

・壁に肩甲骨 ・ おしり・かかとは無理なくつく
・壁に後頭部がつかない/ついてもアゴが上がる
・腰と壁に手のひら2枚分以上の隙間がある

 背中猫背タイプは反り腰の方に多く当てはまります。腰の反りの分、背中が丸くなってしまうため、背骨のS字カーブが強くなった部分に負担がかかることで背中や腰に痛みが生じやすくなります。また一見、猫背には見えない隠れ猫背の方もいらっしゃいます。腰背部や腹部、内臓など胴体に症状を起こしやすいタイプ。

 

③腰猫背タイプ

腰猫背タイプの特徴

・壁に肩甲骨 ・ おしり・かかとは難なくつく
・壁に後頭部がどうしてもつかない
・腰と壁に隙間がない

 腰猫背タイプは高齢者に多く、前かがみの姿勢のいわゆる腰が曲がった状態です。背骨のカーブがなくなり、まっすぐになってしまうので、背中を反らす動きをしているつもりでも脚から動かしてしまって肝心の腰は全然反れていない、といったことにもなってしまいます。腰背部だけでなく膝など下半身に症状が起こりやすいタイプ。

 

 

猫背の症状

 猫背による症状はさまざまですが、ここでは先程ご紹介しました猫背のタイプ別に解説していきます。

首猫背の症状

 首猫背のように頭が前に出てしまうと首肩の筋肉が緊張を起こし、血行が悪くなることで肩こりなど痛みやだるさを引き起こします。そうなると脊柱を通る自律神経が乱れ、集中力の低下や気分の低下などのさまざまな不調につながります。また、ストレートネックになると頸椎ヘルニアなど神経痛やしびれを引き起こす可能性も高くなってしまいます。
 

背中猫背の症状

 背中猫背で背骨のS字カーブが強くなるとギックリ背中や腰痛、さらには脊柱管狭窄症によって下肢にしびれや坐骨神経痛などにつながります。また、猫背になると肋骨が十分に動かせなくなるため呼吸が浅くなり、酸素が不足してくると睡眠の質が落ちて疲れやだるさが取れにくくなってしまいます。さらに内臓も圧迫されるため、逆流性食道炎で胸やけを感じたり、腸の動きが悪くなって便秘になりがちに。代謝が落ちて太りやすくなるほか、免疫力も落ちて風邪をひきやすくなったりと前述の自律神経の乱れも含めて内臓にも大きく影響を及ぼします。
 

腰猫背の症状

 腰猫背では、前かがみの姿勢を支えようと膝を曲げてバランスを取ろうとするために膝を痛めやすくなります。痛みがあることで外に出ることが億劫になり、活動量が減るとともに外部との交流が減り、こうした社会性の低下は認知症のリスクが上がるとも報告されています。痛みなどで足がしっかり上げられずにちょっとした段差にも引っかかりやすく、また猫背の人は重心が前になりがちなので転びやすいのも注意が必要です。高齢者ともなると転んだ際に手をついて手首を骨折したり、しりもちをついた場合は股関節(大腿骨頸部)を骨折してしまうと手術・入院をしても、そのまま寝たきりになってしまう方が多くいらっしゃいます。
 

 

日常生活上での猫背予防

 

 前述したように猫背はある日突然なるものではありません。首猫背のようなスマホを見る姿勢が原因であれば、そもそもの使用を控える、見るときの姿勢を変えるなどといった普段から意識をして悪い姿勢をとらないようにする必要があります。ここでは日常生活でありがちな猫背のNG動作とその改善動作をご紹介いたします。一つ一つは何気ない日頃の動作ですが、積み重ねることで猫背になることも改善することもできるのです。

 

スマホやパソコンを使用するとき

NG動作:スマホを長時間うつむいて使用する。ノートパソコンなどモニターの位置が低く、覗き込むように画面を見る。

改善動作:スマホを目線の高さに上げて使用する。モニターの最上部が目線の高さになるぐらいに台などを使用して上げ、キーボードを打つときに肘が直角になるように椅子と机の高さを調節する。

 

床に座る姿勢

NG姿勢:体育すわり、あぐら、横すわり(お姉さん座り)、長座、割座など、床に直接座る姿勢はいずれも背中が丸くなりやすく猫背になりやすい。

改善姿勢:正座であれば骨盤が倒れず、姿勢を保ちやすい。

 

椅子に座る姿勢

NG姿勢:足を組んで座る。浅く座って背もたれにもたれる。

改善姿勢:足を開いて両足裏をしっかり床につけて、座面との3点で支えるように背筋を伸ばして座る。骨盤を起こす。

 

歩き方

NG姿勢:足元付近を見るようなうつむき姿勢。

改善姿勢:まっすぐ遠くを見るように背筋を伸ばして前を向く。足全体でなく、かかとで着地してつま先で地面を蹴り上げる。

 

カバンの持ち方

NG姿勢:いつも同じ側の手で持つ、肩にかける。

改善姿勢:こまめに左右持つ手を変える。リュックなど左右均等にかかるものを使用する。

 

調理時の姿勢

NG姿勢:背中を丸めて料理する。

改善姿勢:キッチンの高さが合わない場合は10cmほどの踏み台を用意し、そこに片足を乗せて腰を伸ばすようにする。都度乗せる足を替えること。

 

 

 骨盤LABOでは、猫背には猫背矯正のほかにも楽トレを利用して弱った筋肉にもアプローチしております。猫背によって引き起こされてしまった症状にもそれぞれ対応しておりますので、気になる方は是非一度お近くの骨盤LABOまでお越しくださいませ。

 

 

リッチリザルト(付加情報)

この記事の著者

骨盤LABO 院長 三崎 隆治

骨盤LABO 院長

三崎 隆治

2010年 甲賀健康医療専門学校卒業・柔道整復師免許取得

2016年 履正社医療スポーツ専門学校卒業・はり師・きゅう師免許取得

2016年 ほんわか鍼灸整骨院勤務

2017年 株式会社Axis執行役員就任

2018年 骨盤LABO日野店勤務

2018年 骨盤LABO野洲店勤務

2019年 骨盤LABO東雲店勤務

2020年 株式会社Axis取締役就任

現在   骨盤LABO日野店勤務

当院は腰痛専門治療院です

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