むち打ちとは、交通事故などで首が前後に強く揺さぶられることで、筋肉・靭帯・椎間関節・神経などに損傷や過剰な緊張を起こす状態を指します。
むち打ちの症状は、首だけでなく肩や背中、神経系にまで広がることがあります。代表的な症状としては次のようなものがあります。
・首や肩の痛み、張り感
・首の動きが制限され、振り向きにくいなどの可動域制限
・頭痛・めまい・吐き気・耳鳴りなどの自律神経症状
・手や腕のしびれ、感覚の鈍さ
これらの症状は事故直後よりも、数日経ってから出てくることも多く、早期のケアと安静が重要です。
むち打ちは、外部からの強い衝撃によって頸椎が過伸展(後ろへ反る)・過屈曲(前に曲がる)状態になることで発生します。この動きにより、周囲の筋肉や靭帯が損傷したり、関節のずれや関節包の炎症が起こります。
また、頸椎の歪みが神経根や自律神経に影響を与えると、手のしびれや頭痛、めまいなどの症状が現れることもあります。
まず、超音波や微弱電流などの物理療法で筋肉の緊張や炎症を軽減し、痛みの緩和を図ります。その後、ソフトな筋・筋膜リリースやトリガーポイントケアで深部のこわばりを緩め、血流を促進します。
また、頸椎・上部胸椎の低刺激調整や関節の可動域回復を目的とした調整を行い、頭蓋・側頸部・肩甲骨などの関連部位との連動も整えていきます。
軽いストレッチや運動指導も取り入れ、回復をサポートします。
さらに、神経・自律神経へのアプローチとして、脊柱や頸部を整えることで神経圧迫を軽減し、頭蓋仙骨療法を通じて自律神経の安定を図ります。
むち打ちは、単なる「首の痛み」ではなく、衝撃によって乱れた頸椎のバランスと神経の機能を整えることが重要です。
根本改善を目指し、頸椎や骨盤・背骨の歪みを整え、筋肉・靭帯・神経の連動をスムーズに回復させていきます。